今回は、葬送のフリーレンに登場する魔王直下の大魔族「七崩賢」について、単行本11巻までの内容や、アニメにて保管された内容含めてまとめていきます!
バリバリにネタバレ含むので、ネタバレが苦手な人は、先に単行本を読んでからまた来てくださいね。
ポイント
- 一番やばいのはグラオザーム?
- 七崩賢の魔法とゾルトラーク比べてみた
- 七崩賢の脅威は去ったのか?
「七崩賢」まとめ・考察
七崩賢とは
「七崩賢(しちほうけん)」とは、『葬送のフリーレン』に登場する、80年前にヒンメル達・勇者一行が倒した魔王、その直下の7人の大魔族の呼称です。
七崩賢はそれぞれが、大魔族に分類される強大な力を有する魔族で、”人智”や”人の理”を超える魔法を使うとされています。
大魔族とは?
大魔法使いフランメは、人語を操り人を欺く魔物を「魔族」と定義しました。その狡猾で非道な魔族の中でも「大魔族」と呼ばれる個体が幾つか確認されています。
では、「大魔族」とはなんなのでしょうか?
作品中では、厳密な定義はまだ登場していなくて、「長く生き」、その「人生のほとんどを魔法の鍛錬に費やし」、「莫大な魔力」を有する魔族を大魔族と呼称しています。
葬送のフリーレンの世界での魔力、とりわけ魔族の魔力というのは、「鍛錬の成果であり、誇りであり、地位や財産と同じ価値を持つもの」として描かれているので、先ほどの3つを満たすと共に、「魔族の中でも比較的強大な魔力」を持つということも条件に含まれていそうです。
あとは、七崩賢以外にも、人類から2つ名で呼ばれる魔族も数人いるので、独自の魔法を持つものや、人類への脅威度なども、もしかしたら大魔族の条件に含まれるのかもしれません。
七崩賢のメンバー
奇跡のグラオザーム
不死なるベーゼ
断頭台のアウラ
黄金郷のマハト
正体不明の3人の七崩賢
血塗られし軍神リヴァーレ?
終極の聖女トート?
残る一人
個別の解説や考察は、後述します。
全知のシュラハトは七崩賢ではない
南の勇者と対峙したシュラハトの下に七人の魔族がいたので、シュラハトは七崩賢を従える立場であり、七崩賢には含まれないことが分かります。
彼の肩書としては「魔王の腹心」になるかと。
フリーレンの発言からも「全知のシュラハトと、集結した全七崩賢」と分けていましたし、南の勇者の活躍も七崩賢の内3人を倒して、シュラハトと相打ちになった。と分けられていますので確定で良いかと思います。
「七崩賢」の魔法は人智や人の理を超える
「七崩賢」の使う魔法は、強力で、独自の魔法を用いるので、”人智”や”人の理”を超えると言われています。
詳しくは後で書きますが、アウラの「アゼリユーゼ(服従させる魔法)」や、マハトの「ディーアゴルゼ(万物を黄金に変える魔法)」などは、その代表例ですね。
人智を超える、人の理を超えるというのは、「解析・分析が困難もしくは不可能」、「防御・対策手段が無い、現在の魔法技術では生み出すことができない」という意味合いで捉えて、大きな間違いはないと考えています。
ゾルトラークは人智や人の理を超えていたのか?
フリーレン達の世界で、印象に残る魔法と言えば「ゾルトラーク」かなと思います。
腐敗の堅老クヴァ―ルが生み出した「ゾルトラーク(人を殺す魔法)」は、当時は防御不能の超強力な魔法として、多くの冒険者の命を奪いましたが、
ゾルトラークの「魔法や装備の防御術式を貫通する」こと自体は、クヴァ―ルの研究や発明の成果だと思うので”人智”や”人の理”を超える魔法と言うことはなさそうです。
その証拠として、フリーレンと共に人類が解析・分析を進め、より高度な防御術式を生み出し、80年後には、人類は完全にゾルトラークを克服、「一般攻撃魔法」として運用できてしまっています。
なので、ゾルトラークはその瞬間において、絶望するほどに脅威のある魔法ではありましたが、フリーレンと多くの魔法使い達によって「解析・分析」され、現在に通じるオーバースペックなほどの強固な防御術式が発明されたことで「対策」されてしまいました。
クヴァ―ルは人智や人の理を超える魔法には届いていなかったのでしょう。
七崩賢の魔法がいかに強力で例外的かが分かる
そんな「ゾルトラーク」と比較すると、分析や対策が不可能な「アゼリユーゼ」や「ディーアゴルゼ」の異質さはより際立って見えますよね。
おそらく、アウラを倒した後でも、人類の魔法体系にアゼリユーゼのような魔法は登場しないでしょうし、あれだけ超ハイリスクな魔法を扱えるような魔法使いが現れることもないでしょう。
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七崩賢のメンバーと魔法
では、七崩賢のメンバーと、その七崩賢が使う魔法をまとめ・考察していきます。七崩賢には含まれませんが関係が深いので、魔王の腹心・シュラハトについてもまとめていきます。
全知のシュラハト
全知のシュラハトは、黒いフードとマスクが印象的な魔族で、「魔王の腹心」とされていました。魔王の勅命をマハト(や七崩賢のメンバー)に伝えている描写もあったので、魔王軍の中でも相当に高い地位にいたと思われます。
また、南の勇者との戦いのコマでは、シュラハトの下に七人の魔族が描かれていたので、シュラハトは「七崩賢」ではない可能性が高いです。
(誰かが従者を一人だけ連れてきていた?なんてことないだろうし、それを描写する必要性を感じないので、たぶんシュラハトは七崩賢と別枠)
1000年後の未来まで見通す魔法
マハトとシュラハトの会話や、フリーレンの南の勇者を回顧するシーンの中で、1000年後すら見通す「未来視」ができることが判明しています。
しかし、未来を知るだけでは「全知」と呼ぶには歪な気がします。果たしてそれだけで「全知」と呼べるのでしょうか。
また、シュラハトの服には胸部に3つの目の様なマークがあしらわれています。直列に並べられた目が表すのは時間軸ではないでしょうか?
そして、時間軸の中で3点といえば「過去・現在・未来」だと思うので、シュラハトは未来だけでなく、過去や現在も見通すことができる魔法だったのではないかと思います。
魔族の存亡をかけた戦いで散る
シュラハトは南の勇者を討つために、全七崩賢を終結させます。結果的に、シュラハトの予知(南の勇者の予知)通りに、南の勇者は死に、シュラハトも2人の七崩賢と共に南の勇者に討たれます。
その戦いは、シュラハト曰く「魔族の存亡をかけた戦い」であり、「敗戦処理」であり、「1000年後の魔族の為の戦い」とのことです。
南の勇者を討つことは、直接的に魔族の存亡に関わりますが、残りのふたつは意味が通じません。
敗戦処理というのは恐らく「魔王が討たれる未来を知って」のことでしょう。
1000年後の魔族の為、フリーレンに視られてはいけないのは七崩賢復活の兆し?
ですが、1000年後の魔族の為の戦いとはなんでしょうか?
南の勇者はこの戦いで散ることが確定していますし、もし南の勇者がこの戦いで生き抜いても1000年後には寿命でとっくに死んでしまっています。ということは、南の勇者を討つことは間接的に繋がっていても、直接の理由たりえませんね。
ですが続けて、フリーレンに記憶を読まれるマハトを叱責し「『フリーレンに南の勇者との戦い』を見られるわけにはいかない」と言っていたことで、大きな意味を持ち始めます。
1000年後も、おそらくフリーレンは生きているのでしょう。
フリーレンが南の勇者との戦い、つまりは七崩賢の戦いや魔法を見てしまい、七崩賢の魔法を分析・解析された状態で1000年後を迎えるわけにはいかないということになります。
となると、1000年後の未来でフリーレンに勝つ為に、七崩賢は力を隠匿する必要があるということになりますので、七崩賢の復活の可能性があるのかもしれませんし、南の勇者の死体が見つかっていないことから南の勇者を依り代に魔王を造る展開や、最強と謳われた南の勇者を分析することで人類をより解析し対抗策を練ろうとしているのかもしれません。
奇跡のグラオザーム
奇跡のグラオザームは、どこか司祭の様な格好をした大魔族で、シュラハトと共にマハトの前に現れました。
南の勇者に討たれてしまっていたらマハトの記憶を消せないので、南の勇者との戦いでは逃げ延びたはずですが、後で解説する七崩賢と人類の戦いまとめから、消去法的に考察するに、ベーゼと同じくヒンメル達に後に討たれた可能性がありそうです。
グラオザームの魔法は「女神さまの魔法」?
グラオザームの魔法については未だ詳しく描かれていません。
考察する手掛かりは少ないですが、「マハトにとって最悪の相性」、「奇跡という二つ名」、「司祭の様な格好」から、僧侶が主に扱う『女神さまの魔法』に類似した魔法か、女神さまの魔法そのものを使う可能性があるかもしれません。
マハトにとって最悪の相性ということは、「ディーアゴルゼが効かない」か、「金による物量攻撃を無効化できる」からだと思われます。恐らくは前者の、ディーアゴルゼなどの”呪い”が効かないのだと思います。
「呪い」と称される魔族の魔法は、魔法使いで解析ができないのなら、解呪や防護は女神さまの魔法の分野とされています。
なので、グラオザームは”呪い”に対する対策ができており、その二つ名から読み取れるように女神さまの魔法に似た特性を持っているのか、女神さまの魔法そのものを扱えるのではないかと考えています。
記憶を消す魔法
シュラハトとマハトの過去の会話の中で、「未来でフリーレンに、過去を見られているので、南の勇者との戦いについてのマハトの記憶をグラオザームが消す段取り」であることを告げています。
このことから、奇跡のグラオザームは、”記憶を消去する魔法”を使えることが分かります。
シュラハトはマハトと会話する時点で、未来視でシュラハトと3人の七崩賢は死ぬけれども、マハトとグラオザームが生存することが確定した未来だと視ていたようですね。
その上で、1000年後の未来の為に、マハトからフリーレンに七崩賢と南の勇者との戦いの記憶が漏れることを危惧し、グラオザームにマハトの記憶を消す様に指示していたことになりますね。シュラハトの読みと言うか、画策は的確で素晴らしいですね。
魔族の基本的には魔法は一つだけ
魔族は生得的に「空を飛ぶ魔法」を持っていますが、基本的に1つの魔法を極める習性を持っています。
アウラと首切り役人が分かりやすいですが、アウラは服従の魔法を、リュグナーは血を操る魔法を、リーニエは模倣する魔法を生涯磨き続けていましたね。
例外的に、マハトやクヴァ―ル、ソリテールの様に”人間に興味を持つ”ことで、防御魔法や一般攻撃魔法を扱えるような魔族もいますが、フリーレンやデンケンの様にあらゆる属性の魔法を使いこなせる様な魔族はまだ出てきていません。
魔族の奇跡は人類にとっての厄災となるか?
グラオザームも例外である可能性はありますが、「マハトの様な呪いを無効化する魔法」と「他者の記憶に介入する魔法」の少なくとも2種類以上の魔法を持っているように思えてしまします。魔族は基本的に1つの魔法を極めるに反します。
ですが、グラオザームの奇跡が「あらゆる事象の改編」のようなモノであったとしたら、呪いを改変して無害にしたり、記憶を改変して消去したり、起こった事実すら改変できるのであれば七崩賢やシュラハト、そして魔王の死すら無かったことにできてしまうかもしれません。
さすがに事実の改編となると飛躍し過ぎですが、グラオザームは消去法的に生き残っていると思われますし、魔族にとっての奇跡の魔法が、人類にとっての厄災となる危険性はかなり高そうですよね。
女神様の石碑に「フィアラトール」と刻んだ?
11巻第107話「女神様の石碑」にて、女神が遺したとされる石碑に約一世紀前には無かった「フィアラトール」という言葉が刻まれていました。
女神様の魔法を人類は解析できていないので、魔法で作られた石碑に言葉を刻んだりすることは恐らくできないと思われるので、誰かが悪戯で書いたという線は薄そうです。
ですがもし、グラオザームの魔法が「事象の改変」にあたるものだとすると、石碑の魔法を改変し、言葉を刻んだ可能性がでてきそうです。
不死なるベーゼ
不死なるベーゼは、南の勇者との戦いで生き残りますが、後に勇者ヒンメル達によって討伐されています。
魔法使いとしては、当時のフリーレンよりも遥か格上で、ベーゼの結界に閉じ込められたフリーレンは脱出を諦めるほどのものでした。魔法はイメージの世界で、結界を破るイメージができなければ実際に結界を破ることはできません。それほど強力な結界だったのだと推察できます。
ベーゼの魔法は結界術?
ベーゼの魔法については描写がありませんが、フリーレンを含む勇者一行を封じた結界が、ベーゼ特有の魔法である可能性があります。
1000年以上を生きるエルフであり、その後魔王を倒すフリーレンをして、破ることはできない結界と感じるほどの魔法なので、その練度は生半なものではないことがわかりますね。
2つ名の「不死」が気になる所ですが、”死なない”のではなく、結界によって”死させることができない”という意味なのであれば、不死なるベーゼと言う2つ名にも納得できますね。
断頭台のアウラ
断頭台のアウラは、グラナト領付近を支配していた大魔族で、その配下として「首切り役人」という魔族を従えていました。
自身の魔力によって、操る「不死の軍勢」は強固で、フランメの結界がなければグラナト領は陥落していたと思われます。
アゼリユーゼ(服従させる魔法)
アウラの魔法はアゼリユーゼ(服従させる魔法)です。
単純かつ超強力な魔法で、公正な天秤にアウラ自身と対象者の魂を載せ、魔力の大きい方が相手を服従させることができる魔法です。
魔力は、基本的には鍛錬した月日によって伸びていくものなので、500年を生きる大魔族のアウラに、人間の寿命で勝つことはまずできませんし、長寿であるエルフでも鍛錬を怠ったり、魔力の総量を伸ばす以外に時間を使っていたら勝つことは難しいです。
アゼリユーゼの弱点
アゼリユーゼの弱点というか攻略の方法としては、アウラよりも大きな魔力を持つ者が天秤に載ることです。ただしこれは、フリーレンが果たすまで、アウラが生きた500年の間にできた者はいませんでした。
また、英傑が持つ強い精神は一時的に、アウラの服従から逃れることができたようで、ヒンメルが対峙しても大丈夫だったのはこの欠点もあったのかなと思います。
不死の軍勢も当初は、五体満足なままで戦士を操っていたようですが、服従に抗われることを嫌い、アウラは服従させた者の首を落とすという合理的で残酷な処置をするようになりました。
(強い意志や精神を生み出すのは、脳からというのがフリーレンの世界なのでしょうか?)
首切り役人
アウラの支配下にある魔族の中でも指折りの実力者は「首切り役人」と呼ばれています。
フェルンと戦ったバルテーリエ(血を操る魔法)の使い手リュグナーや、シュタルクと戦ったエアファーゼン(模倣する魔法)の使い手リーニエ、フリーレンを警戒し獄中で殺めようとして返り討ちにあった魔法を糸状にするドラートなどが登場しています。
黄金郷のマハト
黄金郷のマハトは、デンケンの故郷であるヴァイゼという城塞都市を、黄金に変えてしまった魔族です。
その思想は、人間をもっと知りたい、「罪悪感とは何か?」という、悪という概念がない魔族の中でも異端な思想を持っていました。
ヴァイゼの当主の悪友であり、デンケンの魔法の師であり、人間を知る為に数えきれないほどの人間を殺した純粋悪として描かれています。
ディーアゴルゼ(万物を黄金に変える魔法)
マハトの魔法は、生命も無機物も何もかもを黄金(のようなもの)に変質させてしまう魔法で、解析や対策・解除が不可能なことから「最強の呪い」と言われています。
見た目は黄金ですが、金とは組成が全く異なり、壊すことができないので金としての価値はない謎の物質です。
基本的に防御不可なんおで、マハトがディーアゴルゼを使えば必ず負けます。また、大量の金を空間に生成して、三又の槍を奮うと共に金による物量攻撃を仕掛けることもできるので、単純な戦闘力も飛びぬけています。
ディーアゴルゼの弱点
ディーアゴルゼは基本的に完全無欠として描かれていますが、ゼーリエが持っていた太古の防護魔法「ミステイルジーラ(呪い返しの魔法)」であれば、ディーアゴルゼをマハト自身に返すことができました。
ただし、ミステイルジーラはゼーリエをもってしても習得に「たったの100年」がかかる魔法なので、人類が手にすることができる魔法であはりません。
デンケンは1級魔法使いになった特権で、ミステイルジーラを譲渡されていましたが、消費する魔力が膨大で、マハトがディーアゴルゼを使う瞬間を見抜いて局所的に使わなければいかず、対マハトでなければデンケンに使いこなすことはできない魔法です。
正体不明の3人の七崩賢
南の勇者との戦いでは、マハト・グラオザーム・ベーゼ・アウラの他に3人の魔族が集結しています。
左端の金髪で狐の様な女性に見える魔族と、アウラの隣で不敵に笑う黒髪の女の子、右端にいるどこか気だるそうな魔族です。
この3人に関してはあまりヒントがないのですが、可能性のある名前の出た大魔族2人を紹介します。
血塗られし軍神リヴァーレ
フェルンに大魔族の名前や特徴をフリーレンが伝えていた際に、マハトの直前に伝えられた2人の魔族の内の1人です。
11巻巻末の予告で、軍服に身を包んだ好戦的な魔族が描かれていたので、彼がリヴァーレでしょうか?
ただ、南の勇者と対峙した際に、金髪で髪の長い垂れ目の魔族は描かれていないので、七崩賢ではない可能性も?七崩賢が欠けて、席を埋めるような習性があるのかも不明なので断定しずらいです。
終極の聖女トートと残る一人の七崩賢
リヴァーレと同じく、フェルンにフリーレンが伝えた魔族の内の1人の名前が「終極の聖女トート」です。
七崩賢の3人の不明な魔族については、12巻以降で明らかになりそうなので、新刊発売と、原作の更新を待ちましょう!
『葬送のフリーレン』の単行本 / 各まとめ
以下、続刊
七崩賢の戦闘まとめ
少し簡単にですが、七崩賢の戦いの記録を見ていきましょう。なるべく時系列で書ければと思いますが、回想で出てきた七崩賢がほとんどなので、順番は前後すると思います。
- 黄金郷のマハトVSフリーレン(600年前)
- 南の勇者VS七崩賢
- 断頭台のアウラVSヒンメル一行
- 不死なるベーゼVSヒンメル一行
- 詳細不明VSヒンメル一行
- 黄金郷のマハトVSゼーリエ
- 断頭台のアウラVSフリーレン
- 黄金郷のマハトVSレルネン&エーデル
- 黄金郷のマハトVSフリーレン・デンケン
黄金郷のマハトVSフリーレン(600年前)
600年前にフリーレンはマハトと戦い、腕を黄金に変えられてしまい敗走しています。
圧倒的な実力差があったために、マハト自身はフリーレンのことなど覚えていませんでした。
南の勇者VS七崩賢
ヒンメルの先達であり、『未来予知』ができた最強の勇者「南の勇者」は、全七崩賢を相手に単独で戦闘し、全知のシュラハト含む3人の七崩賢を討ち、人類の平和の礎と散りました。
断頭台のアウラVSヒンメル一行
勇者ヒンメル一行も、グラナト領にて断頭台のアウラと戦っています。結果的には、ヒンメル達はアウラを討つことは叶わず、アウラはその場から逃げおおせています。
不死なるベーゼVSヒンメル一行
ヒンメル達勇者一行の偉業の一つとして語られるのが「不死なるベーゼ討伐」です。
戦闘時には、ベーゼの強力無比な結界に捉えられてしまい、諦めそうになるフリーレンを仲間たちが鼓舞・補助することで、フリーレンが結界を解析・破壊します。
自らの強力な結界を破った魔法使いだけを脅威としたベーゼは、ヒンメルに背後から胸部を刺され、続けざまに背中を袈裟斬りに裂かれ致命傷を負って敗れます。
詳細不明VSヒンメル一行
南の勇者の逸話を話すフリーレンが、勇者ヒンメル一行は2人の七崩賢を倒していたことが語られています。詳細な情報は未だ無いのですが、ベーゼともう一人の七崩賢をヒンメル達が倒したことは確かなようです。
南の勇者によって3人の七崩賢が討たれ、残る4人。マハトの記憶が消えていたことから、南の勇者戦でグラオザームは逃げ延びていると考えられ、ベーゼ、アウラ、マハトが確定しているので、
この詳細不明のヒンメル一行によって討たれたのはグラオザームの可能性が高そうです。
黄金郷のマハトVSゼーリエ
ヴァイゼを黄金郷へと変貌させたマハトの元に、大陸魔法協会の長であるゼーリエが現れます。
ゼーリエは終始余裕そうにマハトを相手にしており、太古の魔法「ミステイルジーラ(呪い返しの魔法)」で、黄金の呪いをマハト自身に跳ね返す場面もありました。
しかし、戦いの最中に魔法協会の1級魔法使い達が現れ、ヴァイゼを元に戻す為にもマハトを殺すべきでないと、ゼーリエに進言、ゼーリエもマハトも興を削がれてしまい、結局マハトは黄金郷ともに大結界に封印されることになります。
断頭台のアウラVSフリーレン
フリーレンとアウラとの2度目の戦いは、2巻終盤から3巻にかけてのメインとして描かれました。
詳しくは、こちらでまとめているので、気になる方は以下の記事も読んでみてください。
対象の魂と自分の魂を天秤にかけ、魔力の多い方が相手を服従させる「アゼリユーゼ」で操る不死の軍勢とアウラ相手にフリーレンは単独で戦闘。
不死の軍勢の物量はすさまじく、消耗戦になればフリーレン不利な戦いでしたが、フリーレンが人生をかけて研鑽した「体外に放出する魔力を制限」する卑怯で魔法を愚弄する策によって、アウラはフリーレンの魔力を誤認し、
自分よりもはるかに強大な魔力を持つフリーレンの魂を天秤に載せてしまったことで、アウラはフリーレンの支配下に堕ち「自害しろ」という命に逆らうことできず、自らの首を剣で切り落とし消滅します。
黄金郷のマハトVSレルネン&エーデル
旧知の中であるデンケンの助けになろうと、レルネンはマハトに接触を図ります。その際に、精神魔法の大家であるエーデルに同行を依頼します。
マハトは、レルネン相手でも余裕で「見せしめの為に殺す」目的でディーアゴルゼを使わずに勝とうとします。それはレルネンの読み通りでもあり、レルネン達の作戦としては、エーデルにマハトの「支配の石環」の修理をさせる、マハトの記憶を読み取るというものでした。
ゼーリエすら認める魔法使いであるレルネンは、勝つ為ではなく、時間稼ぎの為の戦い方に専念します。その甲斐と、エーデルの勇気でマハトの記憶100年分を読むことに成功し、見事先頭から無事に離脱しています。
黄金郷のマハトVSフリーレン・デンケン
レルネンとエーデルの活躍で、マハトの記憶を手にしたデンケンに協力する形でフリーレン一行もヴァイゼに訪れます。
デンケンとフリーレンはマハトの記憶を解析し「支配の石環」に施されたグリュックの命令では、マハトを倒すことができないと知ります。そして、無名の大魔族ソリテールによってマハトを封じていた大結界が壊されてしまいます。
デンケンはかつての魔法の師であったマハトと対峙、1級魔法使いの特権でゼーリエに譲り受けた「ミステイルジーラ」でディーアゴルゼを対策しつつ渡り合いますが、局所的にしか使わなかったディーアゴルゼを常時使用し、黄金郷を拡大するマハトの前に黄金に変えられてしまいます。
しかし、フリーレンがディーアゴルゼの解析に成功し、ディーアゴルゼを解除。ディーアゴルゼから身を護る防御術式を自身とデンケンに付与します。
再び、マハトと相対したデンケンは、瀕死の傷を負いながらも、一瞬の隙を見せたマハトに「高圧縮の一般攻撃魔法」を放ち、勝利します。
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七崩賢まとめ・今後の行方を考察
今回は、魔王直下の大魔族「七崩賢」について、単行本11巻までに判明したことをまとめ、それぞれについて考察していきました。
11巻ラストでは、フリーレンが魔王討伐3年前の時間軸へと飛ばされてしまったので、過去編が12巻からは始まりそうです。
興味深いのは、フリーレンは現在の記憶を保持したまま過去へと飛んでいる様なので、バタフライエフェクトやタイムパラドックスが起こる予感がビンビンしていますね!
七崩賢の脅威は去ったのか?
単行本11巻までの戦いをまとめると、フリーレン達がマハトを討ったことで七崩賢は全滅したと思われます。内訳としては以下の通りです。
7人の内、南の勇者がシュラハトと、3人の七崩賢を倒して残るは4人。
勇者ヒンメル一行がベーゼともう一人の七崩賢の2人を討ったことで残るは2人。
フリーレン一行がアウラとマハトの2人を討ったことで残るは0人。
単純に考えれば七崩賢は全滅しているはずですが、シュラハトの未来視から画策した陰謀は消えていないと思われ、更にフリーレンの時間遡行が現実に影響を及ぼす可能性、グラオザームが女神様の石碑に介入した可能性もないことを考えると・・・
まだ、七崩賢の脅威は完全には去っていないような気がします。
新たな魔王と七崩賢
今後のとしては、過去改変による魔王の復活があるかもしれませんし、そうでなくても新たな魔王が立つことは避けられないでしょう。それに付随して、七崩賢が立て直されたりするかもしれません。
個人的には、シュラハトとグラオザームの瞳の色が気になっていて、様々な魔族が登場しましたが、この二人だけが白目が黒く染まった瞳をしています。
ソリテールなどの大魔族も、アウラやマハトなど目が描写された他の七崩賢も白目はあったので、明らかにこの二人だけが意図的に描き分けられています。
「未来視」の瞳かな?とも考えたのですが、だとすると南の勇者も黒くなるはずなので、他の理由がありそうですよね。
例えばですが、「魔王候補となるもの」だけが黒い眼を持つとか、「シュラハトが「未来視」で選択した可能性の存在」や、「グラオザームが「奇跡」によって改変した存在」の瞳が黒く染まるなんて可能性も無くはなさそうです。
何にせよヒンメルの死から30年以上が経ち、魔王が討たれたのは更に50年も前で、約一世紀の間魔王の席が空席というのはあまりにも奇妙です。
今後の七崩賢やシュラハトの存在、これから起こるであろう脅威から目が離せませんね!
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